―――死―――

あれから何年たったんだろうか

私は相変わらず死人の魂をあの世に送っている

私は今電柱にもたれている

【・・・はぁ・・・ッ?!】

ナツ?

目の前を独りの男の子が通っていった

見た目は5歳くらいだろう

雰囲気が似ていた

「・・・?お姉ちゃんきれいだねっ」

無邪気に男の子は話しかけてきた

【そう、ありがとう、君名前は?】

「※※※※※」

男の子はそういうと「お母さん」のところへ走っていった

【・・・ナツ・・・また、会えたね】

私は男の子の背中を見ながらそういった

夏の風が私を包んだ

―――死―――