ユメノは俺に手を強く握り締めた 「俺さぁもう助からないんだってさ」 【知ってる、私は死神よ】 「そうだった・・・」 【ナツの両親は?どうしていないの?】 「今は仕事中、俺の手術代だって、もう死ぬのにな」 【・・・ナツは死にたい?今にでも死にたい?このつまらない世界から出たい?】 「そうだな、今すぐにでもそうしたい」 ユメノは眉間にしわを寄せた 「って、昔の俺はそう思ったかもな、今は生きたい」