探し続けたが、いない…



だって、只今の時間…22時。



そりゃぁ探すのも困難…



もしかしたら愛心じゃないかもしれないから…



帰ろうっかなぁ…



と思って方向転換しようと思ったその時に…見えてきた光景…



それは壁においやられたと思われる愛心が…男にキスされていた光景だった…



空は暗いけど…


愛心の瞳が光っている…


泣いている?



その時、光ってる目から頬に何かが伝ったのが見えたから…


涙だって確信した。



あの男…泣いているのになんでやめない?




だんだんムカついて来た…



俺はそこへ行って…



その男の頬を全力で殴った。



案の定、男は愛心と唇が離れて、こけた。


次の瞬間…愛心は泣きはじめたんだ…


その場に座りこんじゃって…


よほど怖かったんだな…


ごめんな…


あいつに誰?と聞かれたから愛心の彼氏と言った。



ちらっと愛心の方を見たが…



気付いてなかったみたい。