走って約5分…



あたし達は駅に着いた。



葵によると東京駅行きの新幹線に乗れる駅行きの電車はあと10分で出るらしい。




あたしが優矢を向かいに行った時に携帯で調べたらしい。




葵も行きたかったらしいよ…

けど、1人で行くのが心細かったらしい…




なんか可愛いよね(笑)


「優矢まだかな…?」

あたし達は今、ホームの唯一ある階段の前で優矢を待っている。




ここの駅は通勤・帰宅ラッシュはすごい人だけれど…


それ以外の時間はとても人が少ないから人を探しやすいんだ。



すると…


「ねぇ…あれ優矢だよね?」


急に椎奈が言い出した言葉。


椎奈を差した方向を見ると…



そこには…


とても大きい荷物を1人で持っている優矢がいた。



「「「「優矢!!!!」」」」



気がつくとあたし達は走っていた。



もちろん優矢の元へ…



優矢はびっくりしてこちらを向いていた。



「みんな…」

優矢は驚きを隠し切れない様子…


「優矢…ひどいよ…葵だけ言ってさぁ…」

椎奈はなきはじめた。

「あたしにも言って欲しかった…小さい頃から…よく3人で遊んでたじゃん…葵の友達として…」


「…椎…」


「分かってるよ…優矢は…優矢はあたしの事を葵の幼なじみとしか見てない…事を…けど…あたしは1人…の友達と…して…ずっと見てたよ…愛心も寛貴も…友達歴は少ないけど…みんな…みんな…悲しいの…」