「じゃあ、行ってくんね。」 女のわりには、ハスキーで低い声。 「おう。」 男らしい、低くて耳に心地いい声。 …でも、なんかどこかそっけない感じがする声。 あたしは、これから学校に行くところ。 龍也兄は――― …どこいくんだろ。