「梨紗ちゃんと澤田君って付き合ってたんじゃないの?」
「てか由海ちゃんが澤田君を……?」
「どういうこと?」
まわりがざわつき始める
修羅場だわ
「………。」
あたし
とっても気まずい
「梨紗」
「……え?」
手を掴まれた
翔だった
「……ありがと」
学校の外に出る
助かったぁ~
「壱琉と付き合ってなかったんだな」
「うん」
こんな形でバレちゃったし
てか翔
手握ったままだけど忘れてる?
「本当は壱琉のこと 好きなんじゃねーの?」
「…?」
「玖野に遠慮してるわけ?」
「違うよ」
違うし
遠慮なんかしてない
あたし
壱のことそういう目で見たことなかったもん
「ねぇ 翔」
「は?」
「なんで助けてくれたの?」
「………。」
「クラスの子 また変な噂するかもじゃん 面倒なの嫌いなんでしょ?」
「んなの約束したからだろ」
「……?」
「1ヶ月は俺が守るって」
約束
翔はさっきより強く手を握った



