----------------------
「奏君 話があるんだけど」
「もしかして愛の告白?梨紗ちゃんからならいつでも受付中だよ」
……絡みにくいな
「ここじゃあれだから 2人っきりで話せるとこ行こ?」
「もちろん」
奏君はあたしの右手を掴んだ
「え?」
そのまま教室を出た
「え……どこ行くの?」
「2人っきりで話したいって言ったの梨紗ちゃんじゃん」
「………そうだけど」
すれ違う人たちみんながあたしたちを見てこそこそ話してる
なんか………嫌
「ここ?」
着いた場所は
図書室
「はじめてきた」
「俺はよく女の子連れ込んでるけどね♪」
「え?」
「まぁ 昔の話」
連れ込んでたんだ
うわぁ……
「で 話って何?」
「……翔のことでちょっと聞きたいことがあるの」
「翔?」
「……あのさ 真緒さんのこと知ってる?」
「知ってるよ」
「本当に?」
「うん だって俺の元カノだし」



