あたしに気づかせてくれてありがとうございます
乃亜先輩があたしのこと大嫌いだってこと
『凛ちゃん 馬鹿なことしてないで至急生徒会室に来て』
突然
校内放送が流れた
「……乃亜会長」
『梨紗ちゃんもちゃんと連れてきて 早く』
ピタリと凛さんの手が止まる
『凛 これは会長命令だから』
まるで凛先輩の行動を見ているような口振り
「あ……ぁあ……う…」
いつも冷静な凛さんが動揺を隠せないでいる
「……凛先輩」
あたしから離れてふらっと立ち上がると中から合鍵で扉を開けた
――パシッ
「え………?」
凛さんをびんたしたのは生徒会室にいるはずの乃亜会長だった
「何やってんのよ 凛!!」
「の……あ…会長…のた…め…
「乃亜がいつそんなこと頼んだのよ!!」
「あ……ぁあ…」
凛さんは泣き崩れた
「凛は乃亜のそばにいてくれるだけでいいの お願いだから もう馬鹿なことしないで」
乃亜先輩はそう言って凛先輩を抱き締めた
「森山ちゃん!!」
「由海ぃ……」
「もう!!心配したんだから…」
泣きながらあたしに飛び付いてきた
「由海ぃ…こわかったよぉ…」



