「よろしくね」
あたしは勢いよく頷いた。
「壱琉ぅ もしかして森山ちゃんのこと狙ってんの?」
突然
さっきまでいなかったはずの女の子がヒョコっと顔を出した。
「違うしっ」
「どーだかぁ 壱琉の好きそうなタイプじゃん」
「黙れってぇ」
仲良さげに話す2人
可愛い子だなぁ
「玖野 由海【クノ ユウミ】わかんないことあったら言ってねっ」
長い髪の毛をポニーテールにしてる
いかにもギャル系の女の子
「由海ちゃん よろしくね」
「もち てか由海でいいよっ★ねぇ 学校案内してあげよっか?」
「うんっ」
あたしはまたまた大きく頷いた。
そろそろ質問ぜめは疲れたもん
翔君のことばっかりだし…
あたしは由海に手を引かれて廊下に出た。
「ありがとね 助けてくれて」
「うちのクラスはやたら水口 翔ファンが多いからね お疲れぇ」
あたしは苦笑いをした。
「由海は翔君のこと好きだったりしないよね?」



