小崎のみがいるトレーニングルームに、戸部は素早く入り込んだ。
「戸部じゃん、何しに来たの」
「ああ、ちょっと忘れ物をね……」
そう言いながら、戸部は小崎の背後に付き、持っていたハンカチを小崎の口に押し付けた。反抗する小崎。
「ぶっ、おがっ、あがっ、ぐひっ、うっ」
「……!……!!」
戸部は必死になって小崎の体を押さえる。小崎はそれに抗う。いくら運動が出来ない小崎とはいえ、じたばたとされ続けては戸部も押さえつづけていられない。ついに、戸部は腕を放してしまった。
「いきなり何すんだよお前、なんなのそれ?」
小崎が甲高い声で威圧する。
「いや、えー、誘拐犯、ごっこ、なんちゃって……」
想定と違う現実を目の前にし、なんとかごまかす。
「お前が何かやったってつまんねーに決まってんじゃん、それにお前のハンカチくせえしあー気持ち悪、用事終わったらさっさとどっか行けよ邪魔なんだよ」
小崎が数発戸部を蹴る。戸部は探し物がないという小芝居を打ちながら、体育館を後にした。
「戸部じゃん、何しに来たの」
「ああ、ちょっと忘れ物をね……」
そう言いながら、戸部は小崎の背後に付き、持っていたハンカチを小崎の口に押し付けた。反抗する小崎。
「ぶっ、おがっ、あがっ、ぐひっ、うっ」
「……!……!!」
戸部は必死になって小崎の体を押さえる。小崎はそれに抗う。いくら運動が出来ない小崎とはいえ、じたばたとされ続けては戸部も押さえつづけていられない。ついに、戸部は腕を放してしまった。
「いきなり何すんだよお前、なんなのそれ?」
小崎が甲高い声で威圧する。
「いや、えー、誘拐犯、ごっこ、なんちゃって……」
想定と違う現実を目の前にし、なんとかごまかす。
「お前が何かやったってつまんねーに決まってんじゃん、それにお前のハンカチくせえしあー気持ち悪、用事終わったらさっさとどっか行けよ邪魔なんだよ」
小崎が数発戸部を蹴る。戸部は探し物がないという小芝居を打ちながら、体育館を後にした。

