ガラッ




「梨沙 大丈夫!?」


「あみ?」






亜美が息を切らせながら

教室のドアを開けた





「もう!あまりにも遅いんだもん
 心配になってきちゃった・・・
 って なんで先生がいるの?」


「ん?俺は 吉野の
 悩みを聞いてたの

んじゃ吉野
 青木が来てくれたんだ
 仲良く帰りなさい」


「はい・・・
 ありがとうございました」






亜美とあたしは荷物を持って

教室を出た




「あーお腹減ったー」


「うん」




今日はお昼までの学校


あたしのお腹も

たくさん泣いたら空いてきた






「梨沙 あたしに話せる?」





心配そうにあたしの顔を見つめる亜美



外に出ると風邪はまだ冷たくて・・・


そのせいか目が刺激されて

涙がまた出てくる



いや・・・コレは


圭介のことをまた思い出したからかも





亜美の言葉がなんか嬉しくて


とっても 安心したから


また 涙が出てきたんだよね