父さんの腕を振り解き 母さんの元へと駆け寄る 「か・・・さん」 目を疑った あたしが見たもの それは 床の上に倒れてる 顔が青紫色になっている母さんだった 「母さん!! 大丈夫??母さん!」 「だ・・いじょう・・ぶ アンタ・・逃げな・・さい」 「嫌だ! 母さんをこんな目に合わせといて 自分だけ逃げたくない!!」 「ダ・・メ 学校・・・いきな・・さい」 弱々しい声であたしに言う母さん いつもは嫌いって思ってる母さんでも 今回だけは別 今は ほっとけないし あたしだけ逃げたくない