「消えるかもしれないから、今すぐちょーだい。」 いつものように、わがまま。 首を傾ければ見える。 泣きそうな顔のあの人。 それでも、ベッドから服を引っ張って、チューをねだる。 だって、これが最後かもしれない。本当に。 悲しそうな顔にしたいわけじゃない。 でも、このキスがないと、退屈な日々を生きられないから。 あと何回、おねだりができるかな。