「傷にしかできない記憶なんだ。」


そう。私にもあるよ。だけど。


「君になら、傷になっても、伝えたくて。」


ごめん。きっと。私じゃダメだよ。


「ずっと、そばにいてほしい。傷だらけの僕だけど。」


傷だらけなのは、私のほう。あなたには似合わない。