らぶ☆すとーりー

プルルルル♪



「もしもし?」



「隼人?」



「あの、今日・・・ちょっと用事で逢えなくなりそうなの。」



「えっ?急だな。何の用なんだ?」



心配そうな隼人。



どうしよう・・・なんとなく戸丸君の所にいるって言いづらい。



別に看病してるだけで、悪い事はしてないのだけど・・・。



「えっと、友達が急に入院して、みんなでお見舞いに行こうって事になって。」



私が隼人に付いた初めての嘘。



「そっか、それは大変だな。しょうがないし、行っておいで。」



何も疑わない隼人・・・ごめんね・・・。



「うん、ありがとう。」



「あまり遅くなるなよ?」



「うん。」



「あっ、日曜日は逢えるか?」



「うん!また連絡する!またね。」



そう言って私は電話を切った。