目を閉じると
どうしてだろう
外の景色が浮かんだ
赤い夜空に降る白い雪
伊織くんがするように
私も彼の身体に指をなぞらせて
お互いの身体を確かめ合うと
ゆっくり伊織くんが私の中に入ってきた
伊織くんの身体の重みを全身で受けとめて
唇を何度も合わせた
彼の身体を伝う汗の一滴だって愛しくて
頭がおかしくなりそうだった
伊織くんと身体を重ね合わせ
1つに繋がり
広い背中にしがみつくと
伊織くんも苦しいくらい
私を抱きしめてくれる
お互いの身体の皮膚が溶けて
触れることなど出来ない
心臓や内臓なんかも全て
1つになってしまえばいいのに
低い声を伊織くんが漏らして
とても切なそうな表情をしたから
「いいよ」
そう言うと
伊織くんは子供みたいに首を横に振った
「…嫌だ…まだ、まだ嫌だ
もっと風羽ちゃんを知りたい
もっとオレに風羽ちゃんを見せてよ
見たことのない風羽ちゃんを見たい………」
これ以上なんてないよ
そう思いながらも
自分がどうなってしまうのか
不安になるほどに
お互いを求めあった



