空羽の遺影がある


お仏壇の前


伊織くんが買ってくれた
大輪のユリの花がお供えされて



ろうそくの火
お線香がゆらゆら揺れる



チ――――ン

伊織くんがリンを鳴らして



手を合わせ目を閉じた



いつも伊織くんが

たくさん着けてる

アクセサリー

今日は1つもなく

黒いスーツ、黒いネクタイが

伊織くんの綺麗な顔を
より一層引き立ててる




伊織くんの横顔を見つめてから



空羽の遺影を見つめる




空羽は喜んでる



なんとなく そう思った



そして


もっと早く伊織くんを連れて来るべきだったんだと



そう思った




目を閉じると お線香の匂いがして



なんだか1つ終わったと感じる




1つ区切りがついたような



手を合わせる伊織くんを見て



感じた……………