作家だったママが遺した言葉。





『どんな時も、心に花束を。



やり切れない過去に、愛の花束を。



訪れる未来に、夢色の花束を。



一瞬一瞬に、花を飾って、




あなたの美しい花を咲かせるの。



そうすれば、神音、いつか出会うあなたの愛しい人が、




胸いっぱいに抱えた「愛の花束」に、




「キスの花束」を添えてくれるわ。



ね、素敵でしょう?




愛しい神音へ



―――これは、ママからの最後の「キスの花束」です   』