でも私の返事は、毎回


「うん!行く!」

先生達の視線を避けながら
そそくさと門をこじ開け
学校を抜け出したり

家族が起きない様に
ゆっくりゆっくり静かに
家を抜け出したりして
光先輩の元へ飛んで行った


好きだったから。


そんな私の苦労も知らず
少しでも遅れると
待ち合わせ場所に
光先輩は姿は
なかったりもした

光先輩と付き合い出してから
光先輩の同じ種類の
タバコを吸い始めた。
光先輩が金髪だから
金髪にもした。

光先輩に殴られる事も
よくあった。

友達は私の事を思って
「別れなよ。」
って言ってくれたりもした。

けどその時の私には
そんな友達の声も
全く届かなかった


年が明けた中3の2月


たまたま駅前を通った時に
光先輩を見かけた


「さみぃ~」

って言いながら、
女の人と抱き合っている
光先輩を。