『ねぇ、彼女じゃないの?』
こんな時…彼女って言えたらな…。
龍斗君は私の彼氏だから…
もう腕組んだりしないでって言えるのに…。
言いたいのに…。
龍斗君は、私を愛してるって言ってくれた。
でも、付き合ってるっていう、ハッキリとした言葉も、証拠もないから…
自信持って言えないの…。
私が黙っていると、皐月ちゃんはしびれをきらしたように言った。
『彼女じゃないんなら、私が龍斗に何しようが勝手じゃない?二度と昨日みたいな邪魔しないでっ』
そう言う皐月ちゃんの目は必死だった。
本当に好きなんだなぁ…。
龍斗君の事…。
でも…私だって負けらんないよ。
大好きなんだもんっ!!