ただがむしゃらに走ってた…。
突然私の腕が後ろに引かれた…。
走り疲れてた私は、簡単にバランスを崩した。
倒れる!!
目を塞いだ時、私は何かに支えられた。
恐る恐る目を開けると…
龍斗君だった…。
『龍斗君…』
私の目から涙がまた一滴こぼれた。
私は慌てて涙を拭った。
すると、龍斗君は私の体を強く抱きしめた。
『すいませんっ!!本当にっ…すいませんでした!!!』
どうして…?
何で龍斗君が謝るの…?
悪いのは私…。
勝手に見て、勝手にショック受けて、勝手に泣いた私…。
龍斗君は悪くないでしょ…?

