溺愛S坊や☆★









龍斗君は一度目を閉じた。









そして、ゆっくり開くと…














皐月ちゃんの頬に手をソッと当てた。







皐月ちゃんが少しビクッとした。









龍斗君は…ゆっくり皐月ちゃんに近づいていった…。










嫌ぁっ!!!!!










『っ…龍斗君っ!!』







私の声は戻ってきていて…、私は思わず叫んでいた。







私の声を聞き、龍斗君はパッと皐月ちゃんから離れ、こっちを見た…。











『莉依っ……』








龍斗君の顔を真正面から見たら、急に涙がこぼれてきた。








私は、こんなことで泣いてるのを見られたくなくて…





龍斗君に退かれたくなくて…








龍斗君に背を向けて走り出した。










『莉依っ!!!』








後ろから龍斗君が私を呼んだけど…







恥ずかしくて止まれなかった…。