明らかに少し優しくなった龍斗君を見つめ、皐月ちゃんは幸せそうに微笑んだ…。 そして… 『お願い…。1回でいいの……。 キスして……。 お願い……』 嫌…嫌……嫌だ嫌だ嫌だ!!!! キスなんかしちゃ…嫌っ!!! 心の中では何回も叫んだ。 なのに実際に声は出なくて……。 『お願いっ。キスしてくれたら、まとわり付くの、やめるから!!!』 龍斗君は明らかに困惑していた。 皐月ちゃんは龍斗君に向かって目を閉じた……。