『龍斗ぉ~。今日こそは一緒に帰ろ♪』
『嫌です。』
『何でいつも一人でさっさと帰っちゃうの~?終礼の後、気付いたらいないし!!』
『あなたには関係ないですよ』
龍斗君が冷たく言い放っても、皐月ちゃんは全く気にせず、さらに龍斗君にくっつく…。
『まぁいいけど~。とにかくっ!!今日は捕まえたんだから、今日こそは一緒に帰ってよね!!』
『だから嫌ですって。』
『何で?!理由くらい教えてよ!!!』
皐月ちゃんは龍斗君にくっついたまま立ち止まった。
引っ張られた龍斗君は少しよろめいた。
顔は明らかに不機嫌そうだった。

