溺愛S坊や☆★







すると、人の声が聞こえてきた。







『!!』








しまった!ここ、下駄箱だったんだ!!




人が来ちゃう!!






『龍斗君っ…ひっ…人が来ちゃうっ…。離れてっ……』







それでも龍斗君は離れない。






足音がだんだん近くなってきた。







焦った私は、また龍斗君の胸を叩いたりした。




『龍斗君っ…』














『ちっ…うるさいですね…』





龍斗君は舌打ちをすると、さらに体を寄せてきて、体で私の顔を隠すようにして立った。








その時、ちょうど人がきた。




女の子が2人だった。




その人達は、私達を見て、慌てて走っていった。









『マジヤバッ!!』





『誰と誰だった?!』





『分からんかった!!』









その会話を聞いて、私は少しだけホッとした…。