しばらく下駄箱で待っていると、龍斗君が歩いてきた。 『龍斗君!!』 私は笑顔で走り寄った。 だけど、龍斗君は無表情で私を見る。 『龍斗君?』 龍斗君は、何も言わずに、いきなり私を下駄箱の方に押しやった。 その反動で持っていたノートの切れ端(猫の絵)を落とした…。 ダンッ!! 私は背中を下駄箱にぶつけてしまった。 『いたっ……』 すると、私の顔のすぐ両横に龍斗君の腕が伸びた。 龍斗君に阻まれ、私は身動きがとれなくなった…。 『龍斗君…?』