溺愛S坊や☆★





『分かりますよ。惚れた女のことですから。』






サラっと言った龍斗君の一言に、私は顔が真っ赤になった。







『そっ…そうなんだぁ~…』





私が俯くと、龍斗君は私に近づいてきて、耳元で囁いた。







『俺も帰ります。』






『そっ…そっか!!じっ…じゃぁ、バイバイ!!』






『何言ってんですか。それ。新しい冗談ですか?』





『えっ?』






『一緒に帰っていいですか?』





『あっ…えっと…うっ…うん!!』





『鞄持ってきます。待っててください。』





『はいっ!!』




龍斗君は歩いて行った。






私は、嬉しさで胸がはちきれそうだった。