そのまま彼は私に軽く微笑んで行こうとした。 『あっ!!』 私は思わず彼の袖を掴んでいた。 『えっ…?』 『あの、私っ、名前っ…。小野田莉依(おのだりい)っていいます!!あなたは?!』 『あ…菅原龍斗(すがわらりゅうと)です。) 『菅原…。龍斗君!龍斗君だね!!』 『は…はい』 『あっ!アドレス!メルアド教えて!』 『え?』 『お願い!!』 何を必死になってナンパしてんだか…。 でも私は本気で彼を知りたかった。