『私っ…誘ってなんかっ……』 私は精一杯力を込めて言った。 でも、それさえも龍斗君はサラリとかわした。 『誘ってますよ。いつも、そういう目で俺を見てる。』 『見てないっ!!』 『見てます。』 また私に顔を近づける。 唇があと10cmもすればつきそうだった。 『キスしたくなります。』 『なっ……?!』 私が慌てて離れると、龍斗君はまた意地悪な笑顔を見せて、私から離れた。 『嘘です。』 また、フフッと笑った。