溺愛S坊や☆★






『ねぇ…』





『なっ…何っ』







『俺、最近心臓が痛いんですよ…。何か病気ですかね?』





『えっ?!マジで?!大丈夫?!』






私はバッと龍斗君の方を向いた。


龍斗君は少し苦しそうに胸をおさえていた。





『何か、鼓動が早くなってる感じがするんですよ…。…確かめてみます?』






『えっ?!』






『手、借りますよ』





龍斗君は私の手を優しく取り、自分の左胸に当てた。





『ちょっ…?!何してんのっ…』




私が手を離そうとしても、ビクともしなかった。







『分かります?』






分かるわけないでしょ!!





私が顔を真っ赤にして動揺していると、まるで心の中を見透かしたように、笑って言った。




『分かんないですよね。じゃぁ、これなら分かります?』