それから、私と龍斗君の関係は
少しだけ変わった。
朝と夜の挨拶とか、基本的なことは変わらないけど…。
龍斗君は、私にだけ少し意地悪を言うようになった…。
もちろん敬語で。
それでも、龍斗君はカッコイイ。
顔は、かなり私のタイプ。
だから、見惚れてしまうんだ…。
そんなときに限って、龍斗君と目が合う。
そうすると、また龍斗君はニヤッっと笑う。
『何見てるんですか?何かいいもの見えましたか?』
見えました…。
大好きな人が見えましたっ…。
そんなこと言えるはずもなく…。
『別に何も…』
素っ気なく言い放ち、俯く。

