『泣かないでください。』 龍斗君は、私の右目にキスをして涙を唇で拭ってくれた。 『りゅっ…龍斗君っ…』 龍斗君は両手で私の顔を包んで、左目の目にもキスをして涙を拭ってくれた。 『涙は拭いてあげなきゃね?』 龍斗君は少し意地悪な表情で卓哉君を見た。 『莉依?ちょっといいですか?』 『えっ…うんっ!』 私は龍斗君に引かれるまま歩いた。