『お前、莉依に何したんや?』 『え…?』 声を聞くと、さすがの龍斗君も少し動揺しているのが分かる。 『何で莉依が泣いてんねんっ。昨日もやったろ?!昨日の放課後も莉依、泣きながら走ってたやんか!!』 えっ… 見てたんだ…。 『莉依泣かすんやったらもうやめぇや!俺が莉依の傍におるから!!』 卓哉君の声は何だか真剣だった…。 『莉依』 龍斗君が私を呼ぶ。 それだけで、心臓が高鳴る…。