〜Princess〜
王たちは何かの準備をしている。
何かと言っても問いただすほどあたしはバカじゃない。
大砲だ。
物凄く大きい。
景色をこの大砲一台で埋め尽くすデカさ。
これで何を打つ?
「キミノ村さ。」
国王はあたしの目を見て言った。
その目は楽しんでいる。
兵士たちは大砲の周りで構えて
いつでも打てるぞと言わんばかりのオーラを放っている。
「撃つな!撃つんじゃねぇ!!」
ユウが叫んだ。
「あそこはサチたちが頑張って村おこしをしたんだ!!
その努力が水の泡になるだろぉが!!」
「そっそれに村にはまだ住民の方々が…」
「それがどうした?」
王は楽しそうに冷酷に笑う。
あたしは遠くにある君の村に目を向けた。
静かにたたずむ村。
確かにあたしたち王族の血が流れている者にとっては
あんなちっぽけな村がどうなったって
虫けらにしか思えない。
だけど、あの村はあたしたちの仲間の村だ。


