「っで、なんであんたが助けんだよ!!
普通、執事だったら止めるべきだろ。」
クルーザーの中、ヒカルは軽やかに運転している。
「はい、執事だからです。
僕はしたっぱですが何が何でもお嬢について行きます。」
あたしはうーんと唸った。
「そう言われても…
旅って言うものは最初は一人でするもんじゃないのか?」
あたしが読んできた冒険マンガでは一人パターンが多かったぞ。
「えっ!!?旅をするんですか!?」
ぎょっとした顔でひかるは振り向く。
「ちょっ!ヒカッ…前っ!!!」
ゴゴゴゴォォォンッッ
目の前の岩に音を立ててぶつかった。
しかし、クルーザーはどこもへこまず
少し反動を受けただけだった。
「ふぅ…危ないところでしたね。」
ヒカルは汗をぬぐうように
手の甲で額をさすった。
「ヒカル・・・岩が動いてる・・・。」
「えっ」と輝が振り向いた瞬間、
岩が持ち上がるように大きく顔を出した。


