「これから難波海賊のワコウを処刑する!」


モニターに映し出されるのは

海軍の間に座り手を後ろに回されている一人の男。


傷だらけでボサボサな髪。


会った時とは容姿が少し変わっていたが

それでも分かった。


「船長だ…」


これが罠だとかそういうのを忘れて


私はギュッと拳を握りしめた。