「二人を助けに行くか」 そう言って、俺たちは腰を上げる。 サチは黙って俺たちに付いてくる。 ・・・いつもそうだよな。 それが今日はちょっと違ったんだ。 サチ。 お前にも“思い”があるもんな。 俺はサチの隣りに並び ぎゅっとサチの手を握った。