「ライナ!これ着ろ!」
渡されたのはおっさんが着ていた服。
おっさんたちは服を脱がされパンツ一丁になっている。
「やだ!こんな汚らしい服!」
「嫌ならここで待ってろ!」
ユウの言葉が胸を刺す。
ユウは本気だ。
それに遊び半分で人を傷付けたくない。
そんな気持ちが聞こえてくるようだった。
「あたし、着る!」
あたしは上からおっさんのドデかいTシャツをかぶりジャンバーをはおった。
そして、ショーパン上から灰色のスウェットを履く。
「準備できたか?」
ユウとヒカルも着替え終わっていた。
(ヒカルはスーツではなくゆるゆるな服装に顔が曇っていた。)
「サチ!」
あたしはおっさんのスウェットとのポケットに入ってあった鍵で
おっさんの腕の手錠を外し自分の左手に付けた。
「あたしと一緒に行動しよう。」
「うん!」
「じゃあ、二人は後ろに乗って!俺が運転する!」
ヒカルは助手席にユウは運転席に乗った。
「ユウ、運転できるの?」
荷台から顔を出すと、
ユウはフフフッと企むように笑った。
「良い子は真似すんなよ!」
運転は手荒だった。


