「いやぁ、質素なもんしか作れんで…。すまないな」
「そんなことないぞ!!ピキの作るもんは美味い!!!もっぽぷくって(もっと作ってくれ)…」
「食いながら喋んなよぉ~」
ピキは控えめに笑う。
「ピキはこの家で暮らしているのか?」
「ああ、おやっさんに引き取ってもらって今は八百屋で働いている。
接客もそうだが、おやっさんに軽トラックの運転の仕方を教わって
今じゃ運搬のほうに回っているけどな」
ふふんと笑うピキは、もぅ一人前になっていた。
ヒロが盗んだもので暮らしていたあのひ弱なピキとは違う。
あたしも見習わなきゃな…。


