「ああ、最高だったよ。
昨日なんて40人ぐらいの女に名前を聞かれたぐらいだ」
「ちゃんと偽名使ったんだよね?」
「使ったよ。“ヒロ”って」
さすがに王子が街に居るとはバレては混乱を起こしてしまう。
だからはオレはいつも街では“ヒロ・ラルク”という偽名を名乗っている。
「そういや前から聞きたかったんだけど、
なんで“ヒロ”っていう偽名にしたの?」
「“ヒルク”から取ったんだよ。
あとは“ヒーロー”っぽいから?」
オレがジョークで言うとワイトはプッと笑いだす。
「なにそれ。お兄ちゃんってヒーローもの好きだったっけ?」
「いーや。なんとなくカッコいいだろ?」
「アハハ」


