「そうか。これからあたしらはグラシリアに行くところだ。」
「へぇ、お主も?」
微笑む罰斗の目先にはヒロ。
ヒロはスープをすくったスプーンを持った目を止め、罰斗と目があった。
と、思ったら、すぐに目をそらし、スプーンですくったスープを飲む。
「オレは行かない」
きっぱりと言った。
それを罰斗はせせら笑う。
「“行かない”じゃなくて“行けない”んじゃろ?」
しーんとする一同。
食器を動かす音だけが響く。
「オレは用事があるんだ」
「その用事を済ましてもお前は一生グラシリアに行く事はないだろうな」
罰斗の不気味な笑いが響く。
ヒロは澄ました顔をするがスプーンを持った手には力が入っていた。


