ユウが見つめる先に確かに何かいて あたしも「なんだあれ」と呟いた。 「水神だぁ…」 サチが目を輝かせる。 「本で読んだことあるんだけど 優しくて疲れている旅人に ハープの音で癒してくれるとっても良い神様だよ」 サチが言う、その目の前にいる水神は 頭から腰に賭けて水色のハープが合成されている 人型の女神であった。 “優しい”ねぇ・・・。 オパールのような目はどう見てもあたしたちを睨みつけている。 「サチさん、優しい瞳をしていないのですが」