急に波が荒れてきた。 「うげぇ、船酔いするぞぉ」 ユウは手すりに掴まる。 「なっさけねーな」 あたしは胸を張る。 (胸ないけど) 「私たちはさっきまで 大きな船に居ましたからヘッチャラですよね」 サチはフフッと笑う。 頼もしいぞ、サチ。 すると、少し黙っていたユウが呟いた。 「なぁ…目の前に何かいるぞ…」