「ぶえっくしょんっっっ!!!!!」
そして、気づいたらこの船に乗っていたわけ。
手首は縄で縛られた。
隣ではサチが震えている。
「お前ら、何者だ?」
一番偉そうな服を着た若い男が前に歩み出た。
「あたしらは人探しをするために旅をしている。
ここは船か?ならちょうどいい。
あたしらをグラシリア王国まで連れて行け!!」
あたしはそいつに命令した。
結構、カッコよく言えたけど
隣でサチが"あああ…"と落ち込んでいる。
偉そうな男が舌打ちをして言った。
「ずいぶん偉そうな言い方だな。
お姫様気取りか?」
偉そうって…お前に言われたくない。
「気取りじゃない。
あたしゃラフランス王国の姫だ!」
ふんっと胸を張る。
すると偉そうな男はふんっと鼻で笑った。


