「お嬢…早く…早く逃げてください…。」
ヒカルの息は静かだった。
「逃げない!!」
あたしはデイビットのほうへ振り向き
ウエストポーチに入れておいたタスケの実を投げた。
デイビットの頭にゴンッと当たる。
しかし、その攻撃はあまり効果がなく
逆に相手を挑発させただけだった。
「てめぇ、ふさけんじゃねぇぞ!」
デイビットはあたしにピストルを向ける。
ひぃっ、小便ちびりそうだ。
「お嬢、逃げてください!!」
「いやだ!!」
あたしはヒカルの前に立ち、両手を広げた。
「撃つんだったらあたしを撃て!!」
あたしは叫んだ。
タスケの実はもぅない。
こんなピンチな時によくこんなカッコいい言葉が言えたもんだ。
デイビットはピストルをカチリと鳴らす。
「じゃあ、遠慮なく消えろ。」
バンッ!!!!!
銃声がホールに鳴り響き
あたしは目をつぶる。
一瞬、白い光が見えた。


