ドガァァァァァンンッッ!!!
後ろから物凄い圧力が迫ってくる。
宙に浮く。吹き飛ばされているんだ。
背中が熱い。
前から何かが当たったがそれはすぐになくなり、
周りが明るくなった。
ドンッ!
「ぐはっ」
壁に横っ腹を叩きつけた。
目を開けるとそれはさっきまでいた城の廊下で
目の前の隠しトラップだった壁は何もなかったかのようにたたずんでいる。
戻ってきた・・・。
脱出できたんだ・・・。
服がちょっと焦げくさいけど…。
「死ぬかと思ったぁ~。」
姫様は大きく息を吐く。
(お前が死んだらオレも死ぬって。)
「なんでお前、あんなところにいたんだよ。」
「落とし穴に引っ掛かったんだ。
パンダの乗り物に隠れていたから虎には気づかれなかったけど。」
「なんだ情けねぇ~なぁ~。(人のこと言えない)
そういやさっき執事がここの奥の道を走って行ったぞ。」
すると、姫様の顔は真っ青になったと思ったら
急に涙目で顔が真っ赤になる。
バシンッ!
音をたてて彼女はオレの頬を平手打ちした。