焦点が定まるのに少し時間がかかった。
まっくら・・・。
目が暗闇に慣れてくる。
オレはゆっくり体を起こし、服についた砂を払った。
置くから威嚇するような獣の咆哮が聴こえた。
足音からしてそう多くはない。
オレはネバー銃を手に取り、目を懲らしめる。
4脚…つまり2匹だな。
パンっ
パンっ
2匹の獣は弾が足にヒットし、バランスを崩して倒れた。
「どんなもんだぃ!」
しかし、足音が聴こえる。
まだ居やがったのか。
オレはネバー銃を構える。
あれ・・・今度は違う足。
「ヒロ!!」
それはちっちゃくてひょろっちぃ姫様だった。
「驚かせんなよ~。」
オレはネバー銃を下げて、息をつく。
そんなオレに姫様は手をつかんで、
坂の方へ引っ張った。
「早くここから逃げなきゃっ!」
ハッとする。
そういや、さっきから獣のほうから
機械音が聴こえる。
「早く行くぞ!」
「間にあわねぇって!上り坂だぞ!!」
「いーから!」
手をひかれ、必死に坂を登りあがる。
きつい・・・。
上り坂のせいでいつもより足が重く感じる。
機械音はだんだん遠くなっていくが
その音は速まっていく。
もぅそろそろで…―。
音が止まる。
オレは先をゆくライナを捕まえてギュッと抱きしめた。


