洞窟はひんやりと肌寒かった。



「なんで幸せの国に行くのに


こんな薄暗い洞窟を通らなきゃなんねぇんだよ。」



ユウがグチをこぼす。


「ここを通らなければ入国できる門を通れないのでしょう。」


ヒカルは冷静に言う。


「んなのどーだっていーじゃん。


通れればどっからでも入れるだろうし。」


ヒロが気の抜けた声で言う。



「あら、そしたらボーイたちの努力が水の泡じゃな~い?」


誰かがオネエ語で喋った。


「ボーイとか気持ち悪いぞ、ライナ」


「へ?あたしが言うわけないじゃん。

ヒカルのほうから聞こえたぞ?」


「ぼっ僕はそんな言葉づかいではありませんよ!


もしかして・・・ヒロ兄?」


「オレの返答に誰かが答えたんだぜ?」



「ってことは・・・」




・・・・・・



・・・・・・





一同、唾を飲み込む。




「おっお化け~~~~~~!!!!!」



そして、一同走り出す。