帽子をかぶった男の子はえへんと胸を張った。
「おいらたちの母ちゃんでもあるミミー姉ちゃんさ!」
「お前ら、姉ちゃん居るのか!!」
「おう!!血は繋がってねぇがあたいらの姉ちゃんだ!」
血が…つながってない…。
そのミミーって奴も孤児なのか…。
「でなでな、聞いてくれよ!!」
3人が興奮してオレの足をつかむ。
「その姉ちゃんがさ!ピストルタイマンに出るんだぜ!!」
「去年まで年齢制限で引っかかっちまって出れなかったんだけど
今年こそは年齢クリアして出れるんだ!!」
「姉ちゃん、この時が来るまでずっと練習してて
カウボーイのオッサンたちの中でももしや初出場で
しかも女で最年少のチャンピオンになるんじゃねぇかって噂してんだ。」
「姉ちゃんがチャンピオンになったらもう盗まなくていい!!」
「いっぱい美味いもの食べれていっぱい遊べる!!」
「何でも手に入る!!何も苦しまなくていい!!」
3人は目を輝かせる。
つまり、チャンピオンになれば金が手に入るってことだな。
ぶっちゃけ金なんていらないけど
旅を続けるには持ってても不便ではない。
「オレもピストルタイマンに出場するよ。」
そう言うと3人の動きはピタッと止まり
そして急に笑い出す。
「ムリムリ、兄さんじゃ勝てっこないよ。
ここに集まるカウボーイは一流の拳銃使いだぜ?」
「一回戦敗退ー。」
「勝てたとしてもミミー姉ちゃんには勝てないよ。」
すげぇー言われようだな、オレ。
まぁ、オレはこいつらのように
未来をかけているわけでもないから気楽に戦うけど。
そう…もう何か重荷になるものはしょうたくない。
その旅にオレは旅をしているんだ。
「っで、オレ、泊まるところないから
お前らのところにタイマンが終わるまで居座っていいか?」
「いいよー。」
重荷から逃げるために・・・。


