するとパパは嬉しそうに笑って
「そうかそうか、要の部屋で話してきなさい」
と言ってどこかに行った。
「じゃあ…要ちゃん行きましょう」
「う…はい」
あたしは仕方なく遙君の後に付いて行った
……。
「そこのソファに座ってください…」
部屋に入るなり何故かあたしの部屋なのに命令する遙君
なんか嫌な奴…
この際はっきり言っておこう
「あのさ…あたし貴方と婚約――…」
と言いかけた時…口を塞がれた
目の前には遙君の顔…
唇は少し温かくて
…キスされてる
「ン…やっ!!」
ドンッと遙君の肩を押したけどすぐに腕を掴まれて動けない
「お前…卓都と付き合ってるんだろ?」
「な…何で知ってるの」
「卓都の幼なじみだからだよ」
と言ってまた顔近づけて来た
「…やッ!!…ひャっ…ン」
顔を反らすと遙君はあたしの首に顔を埋めている
チクッ…
「ぃ…たッ…」
「これでお前は俺のものだ」
と言って部屋から出ていった…
鏡で首元を見ると一ヶ所だけ赤くなっている
――ッ////
これってキスマーク…
こんなの卓都に見つかったら…

